引退試合が無事に終わり1週間経とうとしています。
ようやく、夢の中から抜け出し現実に戻ってきたような感覚です。
さて私達が引退を決意したのは昨年末でした。
もう何年もショーダンスにのめり込んでいた私達。
統一ショーダンス選手権に出るためにはJCFの3位以内に入っていなくては権利が無い為
ショーダンスを続けるために競技会に出ていたと言っていいほどの思考でした。
レッスンもほぼショーダンスに傾けていたので
10月の統一ショーダンスが終わり、すぐにあった統一全日本バルカー戦は良くない成績で終わってしまいました。
もうそろそろ終わりなのではないか・・・
このまま消えるように引退しようと思っていました。
あまり目立ちたがり屋ではない私達ですので、ひっそりと終わりにしようと。。。
そんな気持ちを見破ったコーチャーの大竹先生より
「これからどうしたいんだ?」と聞かれました。
毎年、年末には1年を反省しこれからの方向性をコーチャーと話し合っているのですが
今年は聞かれ方が違うな…私たちもちょっと違う雰囲気だったと思います。
「もう試合には出ないでショーをやりたいです。」
と言うと
「しっかりとケジメを付けてみんなに報告するべきだよ。」とおっしゃいました。
コーチャーとしっかり話し合うことで自分たちの気持ちに整理がつきました。
この日から、引退試合を3月のユニバーサルグランプリと決めて練習していきました。
年末もそうですが2月にも何件かパーティーのデモンストレーションがありましたので
その練習もしながら
レッスンも練習もラテン競技に集中していきました。
この数年間はほとんどのレッスンをショーダンスに費やしてきたので
改めてコーチャーにラテン5種目のレッスンを受け始めると
自分たちが知らず知らずのうちに緩い動きになっていたのがよくわかりました。
これでは競技会では負けるはずです。
コーチャーの大竹先生も鈴木先生もレッスンが明らかに厳しくなりました。
あ~この感じ!!若い時はこんな時、出来なくて悔しくてレッスンで泣いてたな~
今も厳しくて出来なさ過ぎて泣きそう。。。
うわー引退試合がどんどん近づいていく~
と気持ちは焦ります。
やっぱり最後は今までの自分の欠点を全部修正してかっこよく踊りたい!
とかっこよく踊る自分を妄想・イメージするのですが上手くいきません。
しかし引退を決めると肝が据わります。
「焦ってもしょうがない、今やるべきことをやるしかない。」
そんな風に思えるようになると
出来ない自分に笑えてきました。なんだか楽しくなってきました。
そして、こんなに真剣に私達に向き合って下さるコーチャーに感謝があふれてきました。
レッスンや練習で技術的な部分も頑張りましたが
試合当日に何ラウンドも踊るとなると体力もつけなくてはいけません。
年末の営業最終日に、倉島先生カップルと高校生カップルに付き合ってもらいラテン練習会をしました。
競技会形式の踊りこみで、汗だくになりながら踊りました。
パーティーが終わってからすぐに競技会モードになるには本当にいいきっかけでした。
この日から、お正月休みは通しの踊りこみと細かな打ち合わせをしていきました。
そして年明けからは
毎週土曜日の営業終了後に練習会を開催しクタクタの状態で1週間が終わっていきました。
そんな風に自分たちを律しながらも
やはり疲れすぎて起きられない朝もありました。
慢性的に股関節が痛くなり、ケアもしていたのですがなんとも苦しい練習となっていきました。
しかし気持ちはとってもポジティブでした。
ダンスに集中することで自分の身体がどんどん変わっていくのがわかったので
この年になっても身体は変わるんだ!上手になれるんだ!
もっともっと上手になりたい!とダンスに対する情熱が大きくなっていきました。
そんなこんなであっという間にユニバーサルグランプリの日を迎えることとなりました。
次回、試合の様子を書きます。お付き合いくださいね。