こんにちは。佐々木です。
昨日、日曜日は午前中の練習を早めに終えて
島田市の大衆演劇劇場「島田蓬莱座」に行ってきました。
昨年、大坂先生が知人に連れて行ってもらい感激して帰ってきました。
その日は私はレッスンが入っていて行けなかったので残念でしたが
今回は私も行けるように日曜日にお誘いいただきました。
初の大衆演劇!!
早めに着いたからと近所でお昼ご飯を食べるために入店したら
以外に待たされてしまい
大慌てで時間ギリギリに会場に飛び込みました。
「予約している〇〇です。」と伝えると「予約はないですが・・・」
?????
まあいいや。とにかくお金を払って入場しようとすると
「掛川の方に予約していませんでしたか?」
と係の方に言われました。
なんと掛川にも蓬莱座があるらしく
知人が応援している劇団は掛川の方で公演しているようですが
2軒あることを知らず・・・間違えてしまったようです。
しかしこれも何かの縁。と面白がりながら会場に入っていきました。
本日の公演は新川劇団のロング公演?
何がロングかもわからず入りました。
客席と舞台を入れてもTOYSよりも少し狭い空間でした。
会場の半分ぐらいが舞台、あとは客席で床に座椅子が10脚3列ほど並び
後ろには椅子席が2列並んでいます。
座椅子は前に足を延ばしてくつろぐことが出来、椅子席も足の悪い方にはありがたいです。
応援グッズのマラカスや手拍子を打つもの(ハエたたきみたいな形状のもの)なども準備されています。
新川劇団の新川博也・笑也兄弟が座長を務め、若いパワーで色々な演目をこなしていました。
1部はレビュー 2部は人情物の演劇 3部は唄あり踊りあり ラストは歌舞伎でも玉三郎の十八番で有名な藤娘!!
12時半から始まり16時過ぎまでの公演でした。
座長の二人は私達よりも若いご兄弟でした。
兄弟で顔がそっくりでしたが踊りの印象が全然違っていて面白かったです。
お兄さんは芸術的な美しい舞、弟さんはアイドルのようなキラキラがある感じでした。
また、着物の趣味や見栄を切るとか流し目をするやり方なども違うので俳優それぞれの個性が興味深かったです。
演目は終始着物で登場でしたが、曲は演歌やPOPや洋楽やロックっぽいもので舞っていました。
最近は社交ダンスの世界でもそうですが色々なジャンルが融合しているのだな~と思いました。
ご兄弟の女形も素敵でした。
私はどちらかというと男性役よりも女形の時の方が綺麗で素敵だな~と思いました。
女性らしい動きってこうするといいんだな~と
お恥ずかしい!男性から教わっていました。
ショーダンスに活かせそうです。
ご兄弟でありながら女形の雰囲気も全く違って
博也さんは正統派美人、笑也さんは今時の可愛いさと女優的な華やかなオーラ美女。
劇団の中で、男性役も女性役も多彩に見せることが出きれば
その分ファン層が広がって増えていきそうですね!!
とにかく素晴らしいなと思ったのは
お父様 先代の座長で創立者、現在リーダーである新川博之さんの発声と演技の深さでした。
また大御所感がすごくて
時代劇や〇〇ドラマの銀行頭取やっていましたというくらいの存在感でした。
声の響きが素晴らしく、特に劇中の落ち着いたセリフ読みの中に感情がしっかり入っていて
本当に見応えのあるものでした。
しっかりとした技術のある人が劇団を見守るからこそ
新しい風をいれても流行りだけの軽い劇団にはならない。
古いまま何も変わらないのも良くない。
ですから締めるところは締めて基礎や伝統を大切にしながら
新しい発想を取り入れ循環させていくことが大切ですね。
見応えがありお客様に信頼して頂き
また観に来てもらうという好循環が続くといいです。
夜の部は特別にすぐやります!!ということで
なんと!!昼公演の最後の挨拶の後、座長の博也さんがお話ししている間に劇団員が準備を始めて
10分後にはスタートしていました。
何という体力でしょう。
それも夜の部も見ていくお客様をお待たせしない配慮のようです。
私たちは昼公演で終わりにして帰りましたが、
4~5時間があっという間で初体験の1日となりました。
マラカスを鳴らしたりして応援したり知人は劇でうっかり泣きそうになりました~と言っていましたし
終始リラックスしながら楽しみました。
そうそう。。。。
2部が終わったところで
劇団員の挨拶がありました。そこでおひねり?ご祝儀の品や各俳優さんのグッズの販売会がありました。
それをいくつか購入しているファン達。
花輪が1000円
ボンボンみたいなのが3000円
すだれが5000円
これらは、3部で贔屓にしている役者さんがパフォーマンスしている間に近くに行って渡すもののようです。
現に、ファンが席を離れて舞台の前まで行くと
役者さんが近づいてきて腰帯にファンの人がすだれをひっかけたり
胸元にご祝儀袋を忍ばせたりしていました!!
こんなシステムは今まで知らなかったです。
パフォーマンスはその間中断されてしまうわけですが・・・・
贔屓にしている役者さんとファンが直接触れ合うことが出来、確実にその人の手に渡せるのは
とっても嬉しいことですね。
パフォーマンスはもちろん
舞台の構成や演出や社交ダンスとは違う世界の決まり事などを
色々と勉強し感じることが出来ました。