こんにちは。佐々木です。
昨日、11月6日に静岡市南部体育館にて「ジュニアダンスフェスティバル」が開催されました。
未就学児童から高校生までの子供たちが参加することができます。
今回は、小学生のSちゃんとTOYSユースクラスの2名が参加してきました。
TOYSメンバーはラテンのみの出場でしたので午後からの競技会でした。
午後12時頃到着するともうすでに子供たちがそこら中を走り回ったり踊りまくっていました。
保護者の皆様も忙しそうに走り回り、会場は大変にぎやかでした。
コロナが落ち着きはじめ出場選手や観戦客が多かったように思います。
まずは受付を済ませヒールチェックをして会場に入りました。
お昼休憩中にフロアに出て練習開始。
体育館のだだっ広い会場に困惑する子供たち。「どっち回り?」「どこ向いて踊ればいい?」
と不安そうでした。
私達も試合の時そうでしたが、広い会場はなんとなく不安になります。
空間が広すぎてバランス感覚がおかしくなったりいつもの体感速度と違うので身体が動いていないように感じてしまいます。
そして弱気になっていくものです。
しかし広い会場を犬のお散歩のように歩き回ることで安心したものです。犬のマーキングのような?
ですから不安なら練習で踊っておいた方がいいですし、休憩時間も会場内を歩き回った方がいいと思います。
体力が消耗しすぎない程度にお試しください・・・
さて試合がはじまります。
まずはSちゃんの小学生ソロ部門スタートです。ソロはサンバ部門とチャチャチャ部門にエントリーしました。
今年は、身体が成長し逞しくなってきたSちゃん。ダンスのレッスンにも力が入っていました。
さあ!いってらっしゃい!
1予選は入場からちょっと緊張しているのかな?踊りだしもちょっと暗い雰囲気でした。
床も滑るようで安定しないようでしたが
そんな中でも精一杯練習したことを発揮しようとしているのがわかりました。
まずは音楽が良く取れていました。足や手の使い方も丁寧に使っていました。Sちゃんの良さが出ていました。
サンバはリダンスに引っかかってしまいました。が、リダンスではどんどん調子よくなりサンバも2予選へ。
チャチャチャはそのまま2予選へ進みました。
ようやくSちゃんに笑顔が戻ってきました。
2予選も良く踊り順調に準決勝に進みました。
「大丈夫だよ!自信を持って踊ってきなさい!」と送り出し準決勝です。
どんどん良くなっていくSちゃん。
課題はまだまだたくさんありますが
無駄なことをしないですっきりと長い手足を使っているところはとっても良いと思います。
残念ながら決勝には進めませんでしたが本当に良く頑張りました。たくさん成長できたと思います。
さあ、続いてカップルダンスの部門です。
ユースラテンは準決勝・決勝の2回です。
初めから5種目を通しで踊るのは本当に疲れます。ですから早めに準備をして十分に身体を動かすように伝えていました。
準決勝はとにかく楽しそうなふたり。観ている私達が思わず笑顔になってしまいました。
チャチャチャで少し失敗があったようでしたが、逆にそのあとから笑顔が出てきてリラックスして踊れていました。
ジャイブでは音が上手く取れずなかなか始められないというハプニングがありました。
次は決勝戦です。
リーダーがいつもより大きく動こうとしてパートナーを引っ張りまわしていたようです。歩幅もだいぶ大きかったようで二人でトラブルが発生!
よくあることです。
会場が広いともっと大きく動かなきゃ!と思ってしまい相手の事を考えずに動いてしまいがちです。
この二人は身長差があるのでパートナーは大変だったようです。
ただでさえ5種目一気に踊って体力を消耗するのにリーダーの動きについていかなくてはいけません。
でもリードの手を振り回されたら動けなくなってしまいます。
競技ダンスの大変なところです。。。
まずは思いやり。相手が踊りやすいようにしてあげることが社交ダンスを踊るうえで大切なことですが、
競技となると本当に踊りやすいかどうかは審査委員には見えないので、個々がしっかりと踊ることが大切です。
ですから例えば女子なら男性のリードが全くなくても、さもいいリードが来たかのように踊るよう訓練します。
競技でありエンターテイメントですから見栄えは大切です。
かといってじゃあ勝手に踊ればいいかというとそれはダメ。
信頼関係がないとそもそも二人でいいダンスを踊ることが出来ませんし、仲の悪いカップルは観ていてわかるものです。
文章でカップルの心理を全部書き出すのは難しいのですが。。。。
自分がしっかり踊って、相手の事も尊重して自分の目指すダンスを踊り切れるように訓練する!!
余裕があれば助け合えるし、気持ちがノレば新しい境地にいけるかもしれません。
ということで、ユースの二人は口に出して話すことで二人で解決し決勝に臨んだようです。
直ぐには直らないわけですが・・・
パートナーが素直に話をして、リーダーは素直に聞いてといういい関係が出来ていました。
決勝も笑顔で踊り切り「楽しかった!」と言っていました。
決勝入賞6位。ビリだったので悔しかったと思いますが試合に出たことで得たことが沢山あったのではないでしょうか。
今回も静岡県内だけでなく、神奈川・山梨から強豪選手が出場しました。
みんなそれぞれが活き活きと素晴らしいダンスを披露してくれました。
競技ですから順位がつくのはしょうがないのですが
決勝に残れなくても存在感を残した子もいますし、とにかくダンスが大好きと身体いっぱいにアピールする子など
みんながキラキラした存在でした。社交ダンスって本当にいいダンスだなと思いました。
さあ、自分はどう踊りたい?
私は自分の全部を出して踊れている?
と自分に問う時間となりました。そして、今後のジュニアの育成を反省して取り組みを見直す機会にもなりました。
大会を運営して下さった静岡県ダンススポーツ連盟の皆様、協力くださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。